年末の大掃除や定期的なお掃除、エアコンやレンジフードのクリーニングなど、ハウスクリーニングを利用したことがあるという人や、これから利用してみたいという人は多いのではないでしょうか。ハウスクリーニングの需要が高まるとともに、ハウスクリーニング業者も増えており、ハウスクリーニング業で働くスタッフには安定したサービスの提供が求められるようになりました。そこで注目されているのが『ハウスクリーニング技能士』という資格です。今回はハウスクリーニング技能士の資格を取得するためにやっておきたいポイントを紹介します。

ハウスクリーニング技能士とは

ハウスクリーニング技能士は国家資格のひとつで、公益社団法人ハウスクリーニング協会が実施する学科試験と実技試験に合格した人が『ハウスクリーニング技能士』を名乗ることができます。ハウスクリーニングの基本的な知識と作業内容が出題されます。ハウスクリーニング業を開業する人が増えたことにより、ハウスクリーニング技能士が注目されており、ハウスクリーニング技能士の資格を取得することで利用者から選ばれやすくなるというメリットがあります。ハウスクリーニング技能士は実務経験が3年以上でないと受験することができないため、働きながら取得することができる資格としても注目されています。

ハウスクリーニング技能士の勉強は過去問題を参考に

ハウスクリーニング技能士の資格を取得するためには、やはりきちんと勉強をする必要があります。学科試験はマークシート方式で、全50問が出題されます。参考書なども販売されていますが、まずはハウスクリーニング協会で閲覧することができる過去問題を参考にしてみてはいかがでしょう。およそ3年分の過去問題と回答が掲載されているので、過去にどのような問題が出題されているのか、勉強するポイントを押さえることができます。学科試験の合格ラインは60％以上の正解率で、学科試験だけの合格率はおよそ70％と言われています。要点を押さえて勉強すれば、さほど難しい試験ではないと言えるでしょう。学科試験は過去問題に出題されたジャンルを中心に勉強を進めることをおすすめします。

ハウスクリーニング技能士の実技試験は7つの課題

ハウスクリーニング技能士の実技試験では、7つの課題が出題されます。レンジフードの洗浄、ウール製ダイニングチェアの清掃、ステンレスの油汚れ落とし、五徳の油汚れ落とし、ビニルクロスの汚れ落とし、磁器タイルの汚れ落とし、フローリング床の傷の補修が課題となります。7つの課題に関してもハウスクリーニング協会のホームページに詳しく掲載されているので、実技試験対策に役立ちます。実技試験では7つの課題それぞれに標準時間と見切り時間が設定されており、時間と仕上がりの綺麗さによって減点方式で採点されます。実技試験も学科試験と同じく60％以上の得点獲得が合格ラインで、作業どんなに丁寧だったとしても見切り時間を過ぎてしまうと即失格となります。7つの課題のうちどれかひとつでも合格ラインを割ってしまうと不合格となるため、実技試験の合格率は30％ほどと言われています。ホームページ上の実技試験の詳細をきちんと確認したうえで試験に挑みましょう。