気になるハウスクリーニング技能士の合格率は
一般家庭のハウスクリーニング利用者が増えたことにより、ハウスクリーニングの需要も増えています。それに伴いフランチャイズで開業することもできることから、ハウスクリーニング業の開業を検討している人も増加しています。ハウスクリーニング業を営むに当たり、「ハウスクリーニング技能士」という資格も注目されるようになりました。このハウスクリーニング技能士とはどのような資格なのか、また合格率について紹介します。
ハウスクリーニング技能士とは
ハウスクリーニング技能士とは、平成24年にできた比較的新しい国家資格で、学科試験と実技試験の両方に合格した人が「ハウスクリーニング技能士」を名乗り仕事をすることができます。資格には1級や2級などの等級があるものもありますが、ハウスクリーニング技能士には等級がなく単一等級の資格として認定されています。学科試験では全50問が出題され、実技試験では7つの課題が出題されます。学科試験、実技試験ともに60%以上の正解が合格ラインで、特に実技試験は7つの課題のうち1つでも得点が60%を割ってしまうと不合格となります。受験するには条件があり、1週間に24時間以上の実務経験が3年以上でないと受験をすることができません。実務経験者は正社員だけでなくパートやアルバイトとして働いている人も含まれます。
ハウスクリーニング技能士の合格率
ハウスクリーニング技能士の合格率は、30%前後と言われています。学科試験の内容は、ハウスクリーニング従業員用の研修用テキストを中心に出題されるようで、出題数は先にも紹介したとおり全50問です。ハウスクリーニングの基礎知識となることが中心に出題されます。学科試験の合格率は70%以上と比較的合格率は高いです。学科試験の合格率は比較的高いのに、ハウスクリーニング技能士の合格率は30%前後と低いのは、実技試験の合格率がぐっと下がるからです、実技試験では7つの課題が出題されますが、それぞれに標準時間と打ち切り時間が設定されています。課題と時間は次のとおりです。
レンジフードの洗浄・・・標準時間25分打ち切り時間28分
ウール製のダイニングチェアのクリーニング・・・標準時間10分打ち切り時間13分
ステンレスの油汚れ落とし・・・標準時間10分打ち切り時間13分
五徳の汚れ落とし・・・標準時間10分打ち切り時間13分
ビニールクロスの汚れ落とし・・・標準時間8分打ち切り時間11分
磁器タイル汚れ落とし・・・標準時間8分打ち切り時間11分
フローリング床の修繕・・・標準時間10分打ち切り時間13分
学科と実技のどちらかが不合格だったら
学科試験と実技試験がある資格の場合、どちらか一方が合格していてどちら一方が不合格だったということもあります。この場合、合格したほうの試験は翌年からは免除となるため、不合格だったほうの試験だけを受けることができます。もし学科だけ合格した場合は、翌年は学科試験は免除になり実技試験だけを受ける形になります。試験の免除資格がある場合、その証明ができる書類をきちんと提出する必要があるため、受験の申し込みをする時点で提出書類を用意しておくようにしましょう。